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サイドストーリー5
第27章 好きと言って
空梅雨の青空は梅雨明けをしていないのに暑くて。
毎日ビールがよく売れる。

今年の夏も暑いのか。

長く息を吐きだして、首にかけたタオルで汗を拭いて青空を見上げた。

そんな俺を見てじいちゃんが笑う。

「蓮。梨乃ちゃん近頃来ないなぁ、喧嘩かよ?」

大きなお世話だ。

ニヤニヤ笑うじいちゃんを無視して
ビールケースを軽トラに積み込んだ。

「お前、眠れないんだろう?そんなんじゃアブねぇぞ。謝っちまえよ」

何も知らないくせに。
そう思ってもじいちゃんが言ってることは当たってる。
完全な寝不足だ。
梨乃のことが気になって、夜眠れない。

「暑くて寝苦しいだけだよ」

そう強がる俺に、じいちゃんは大声をあげて笑った。

「あっはっはっは。お前の部屋のクーラーは夜中もよぉく動いてるみてぇだけどな」

ガチャン

しっかり持ったはずのビールケースが左手だけ不意に外れた。

「ほら。言わんこっちゃない」
「・・・・」
「謝っちまえよ。どっちが悪いとかじゃねぇ。
梨乃ちゃんに会わなきゃ、仕事になりゃしねぇ」

そういいながら奥に引っ込んだ。
寝不足からか、だるくて左手の力が入らない。

左手をグーパーして力を確かめる。

「くそっ」

思わず出た汚い言葉を打ち消したくて
もう一度汗をぬぐう。

「暑いな」

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