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はじめの一歩
第3章 夫婦のカタチ
余韻をしっかり味わって身体を流し、2人で湯船に浸かって温まる。

腹も減ったけど、食事の準備もまだだったから、出前を取って食い、すぐにベッドにしけ込んだ。

まだ、熱が燻っていて。

溜まった欲を吐き出すようにエミを求める。

「タカ…ヒロ…くん…スゴい…」

うわ言のように呟くエミを胸に抱きながら。

「焦らなくても。いつか子供は出来るから。そんなに急ぐな」

エミはこくんと頷く。

好き同士で結婚したからって、イキナリおしどり夫婦になれる訳じゃない。
こうやって喧嘩したり、お互いの想いをぶつけ合って、共に成長して行くものなんだな、と、改めて思い。

互いに対して望む事は、はっきりと口に出して求めないといけないんだ、という事も再認識する。

俺とエミは、まだ夫婦1年生で。

まだまだこれから、だ。



ーfinー







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