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はじめの一歩
第6章 Piece of memory Ⅱ ー記憶の欠片 ー
大学時代の友人の、幸村。
在学中に、デキ婚して、頑張ってた。
でも、すぐに奥さんを事故で亡くして。俺がそれを知ったのは、かなり後の話で。
なんで教えてくれなかったんだ、と思ったけど、幸村自身も大怪我をしててそれどころじゃなかったと聞いて、切なくなった。
…久しぶりに、連絡取ってみるか。
デキ婚の先輩として、ちょっと話を聞いてもらおう。
久しぶりに幸村と会って、たくさん喋って、背中を押してもらって。清美のコトを、どうやって両親に説明しようと悩んでたけど。
幸村の、悪いコトしてる訳じゃない、ってひと言が、ストン、と胸に落ちた。
そうだ。俺は、清美が好きで。
好きな女のコと結婚したいだけなんだ。
あの日、清美のお母さんのお墓で、俺が支えて行くと誓ったじゃないか。と思い出し。
週末、母さんに電話して、紹介したいコが居る。と言った。
清美との予定の擦り合わせが土日にできず。週が明けてからこちら側の候補日を母さんに電話しようかと思ったけど、流石にもう遅いから、明日にするか、と諦めて。
いつも晩メシを調達するコンビニに自転車を停める。
さ、今日は何食べようかな…何が残ってるだろう…とぼんやり考えながら、店内に入った。
ーfinー
在学中に、デキ婚して、頑張ってた。
でも、すぐに奥さんを事故で亡くして。俺がそれを知ったのは、かなり後の話で。
なんで教えてくれなかったんだ、と思ったけど、幸村自身も大怪我をしててそれどころじゃなかったと聞いて、切なくなった。
…久しぶりに、連絡取ってみるか。
デキ婚の先輩として、ちょっと話を聞いてもらおう。
久しぶりに幸村と会って、たくさん喋って、背中を押してもらって。清美のコトを、どうやって両親に説明しようと悩んでたけど。
幸村の、悪いコトしてる訳じゃない、ってひと言が、ストン、と胸に落ちた。
そうだ。俺は、清美が好きで。
好きな女のコと結婚したいだけなんだ。
あの日、清美のお母さんのお墓で、俺が支えて行くと誓ったじゃないか。と思い出し。
週末、母さんに電話して、紹介したいコが居る。と言った。
清美との予定の擦り合わせが土日にできず。週が明けてからこちら側の候補日を母さんに電話しようかと思ったけど、流石にもう遅いから、明日にするか、と諦めて。
いつも晩メシを調達するコンビニに自転車を停める。
さ、今日は何食べようかな…何が残ってるだろう…とぼんやり考えながら、店内に入った。
ーfinー