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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第2章 バレンタインの事情♡その①…千隼…
どうしよう、鼻血出そう…
ギブッ…ギブッ…!!
これ以上見てられない!!
「………」
でも…ちょっと見ちゃう…
すると、
「どこ見てんの…エロ」
「─────!!」
顔を覆った指の隙間からチラッと覗いてみたところで、ホワイトアッシュのふわふわの髪を掻き上げる雅くんと目があった。
黒髪に金メッシュが印象的だった雅くんだけど、ここまでのハイカラーもこのオトコはばっちり似合っちゃうんだな…
じゃなくて、いったいなんていう格好で人様の膝のうえに横になってくれちゃってるんだ、このオトコは!!
「っ…見てない!!」
そんなカラダしてるのが悪いんだ!!
ガッツリ見てたのを慌てて誤魔化して、捲れているニットの裾を引っ張って彼のお腹を隠す
…のだが、
「ッ……!!」
雅くんのニットの裾に手をかけた瞬間、アタシの手は捕まった。
「あ…っえ…と…」
寝起きの少し高い体温が触れ、アタシの体温も更に急上昇だ。
「お前…あちぃの!?」
「別に、あ、熱く…」
「なら…脱げば!?」
は…!?
え……!?
寝ぼけてますか!?
寝ぼけてますよね!?
って脱げるかぁ!!
いつから起きてたの!?
なんでじゃあ寝ぼけてんの!?
貴方は寝起きの良さが売りじゃなかったのか…!?
頭のなかが"!?"でいっぱいだ。
すると目の前のオトコはニヤリと頬笑むのだ。
「…あぁ、また脱がせてほしいのか」
……と。