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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第2章 バレンタインの事情♡その①…千隼…







「なぁ、アイス食わして…」

「………っ!!」


え…!?

ちょっと…!?

なにこれ、なにこれ…

アタシとしたことが…


わ、わ、わ…

忘れてた────!!


なにらや様子がおかしいのは、みんなが帰ってくるずっと前からアタシの膝を占領していたこのオトコも例外ではなく…


「ストロベリーチーズケーキ…」

「………!?」

「…の前にやっぱこっち」

「ん…っ…!!」


そんな呟きと同時に触れあう唇…


って、


ちょ、ちょっと待って!!

寝てたんじゃないのか!?

お陰でアタシはさっきの三人に何されても動けなかったんですけど…


アイスクリームの存在ばっちり把握、食べたいフレーバー指定とか、どこの何を買ってきたかもわかってての発言だからね、それ!!

いつから起きてたの、ねぇ!!


「っ────!!」


あっという間に体温が上がって、慌てて唇を離して上体を起こす…

のだが、目に飛び込んできたその姿にアタシは思わず手で顔を覆ってしまった。

オールホワイト、細めのパンツに素肌のうえからモヘアのニットをポロンと一枚。

Vネックから覗く喉元と鎖骨…

モコモコの裾からは見事なシックスパックから続く腸腰筋が覗いていて、セクシー過ぎるそのラインの先をどうしても目が勝手に追ってしまう。

あ…あぁ…ぁ…ヤバイ

その完璧ボディが目に入るたびに嫌でもドキドキしちゃうのに…





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