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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第10章 クリスマスなんて…☆【葵】
「ッ…ぃ、イチゴはともかく…生クリームは買いに行かないとケーキできないよ?」
「…じゃ、お風呂入ったら一緒に買いにいこ?」
腕のなかにすっぽり収まりながら、それでもまだなおオレのお願いを叶えてくれようとするこのちっちゃなサンタクロースはホントにどれだけ可愛いんだろう…
「…ねぇ、ちーちゃん。ついでにオレとクリスマスデートしようよ」
「え…」
だから今度はね…
「久しぶりに助手席に乗ってよ。連れていってあげたい場所があるから…」
…オレがちーちゃんのサンタクロースになる番だから
オレができるちーちゃんが喜ぶことならなんでも叶えてあげたいんだよ
だから…
「………ね?」
オレは心からの笑顔を心から愛しく思う彼女へと向けてベッドからそっと手を引く。
それからオレがちーちゃんにどんな魔法をかけてあげたのかは内緒だけど…
助手席に座ってから彼女が朝までずっとオレだけに見せてくれたとびきりの笑顔は世界中のどんなイルミネーションより眩しくて綺麗だったことと、
あらためて一緒に作り直したちょっとイチゴの少ない甘さ控えめのクリスマスケーキは、今まで食べたどんなケーキよりも美味しかったってことだけはみんなにも教えてあげる。
あぁ、それと最後に
オレのクリスマスと名ばかりのなんでもなかった日を
『特別な日』に変えてくれた
愛しくて可愛いオレだけのサンタガールへ…
心から愛を込めて…
Merry Christmas♡"
クリスマスなんて…☆【葵】
────fin…
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