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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第10章 クリスマスなんて…☆【葵】
そんな様子を眺めながら、
オレによってこんな風にめちゃくちゃに乱れる姿をいつまでも見ていたいと…
願わくばどこまでももっとめちゃくちゃにしてやりたいとそんな衝動に駆られる。
だけどあんまり溢したらもったいないかな…
「ねぇ、ちーちゃん…」
そう思ったオレは駆り立てられるどうにもならない征服欲から、お決まりの意地悪な文句をとびきりの甘い声で彼女の耳元にキスを一緒に与える。
「おねだりの仕方…教えたでしょ?いいコだからオレが優しくできてるうちに言ってごらんよ…」
…なんて、もう充分に優しくなんてないけど…
「言わないならオレの好きにしちゃうよ?」
「ゃ!!ッ…─────」
ってホント言ってるそばから…
「…真っ赤で美味しそう。もう堪んないッ…」
─ヂュルッ…
「…───!!」
再び彼女の脚の間に顔を埋めて、指の隙間から滴り落ちるちーちゃんの味がするイチゴジュースを堪能する。
──それからめちゃくちゃになったキッチンで、ケーキづくりがしばらく再開されることはなく…
「……もう、悪いコにはサンタクロースはこないんだよ!!」
「ん…?いいよこなくても。オレにはこんな可愛いサンタさんがいるから…」
少しはにかみながら頬を赤くして膨れる彼女が堪らなくいとおしくて、抱き締め直して口づけたのは、昼間からオレの部屋のベッドがすっかり使い物にならなくなったあとのことだった。