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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第11章 クリスマスなんて…☆【渚】
もしこれが他のオンナだったなら…
とっくにお払い箱にされてるっていうのに。
なぁ…
オレに抱かれたオンナの末路を知ってるか?
…遅くても翌朝には捨てられる。
残念ながら、オレのまわりには一度関係をもったくらいで頭にのるヤツがあとをたたない。だから、のちのち面倒ごとになるくらいなら、その場で泣かれでもして一発叩かれて、恨まれた方がどれだけマシなことか。
それでも生憎、オレに抱かれたいっていうオンナなんて世の中には掃いて捨てるほどいるもんで、おかげで特定の誰かがいなくても不自由だなんて思ったことは一度もない。
それに至った経緯は面倒だからここでは割愛するが、聖や葵あたりからいろいろと耳に入ってるだろう。
だいたい、世の中に味方も多けりゃ敵も多いオレにとって、守るべき存在なんて面倒な足枷にしかなり得ない。身辺がごたつけばそれだけ隙もできるし、弱みが増えるだけで邪魔なだけだ。
そもそもそこまでのリスクを犯してまでやって守りたいだなんて思うオンナなんて、今まで出会ったことがあったかどうかなど考えるまでもなく答えはNOだ。
だからこれ以上はなにも言う必要はあるまい。
ただし…
オレ自ら望み、側にいることを許したこの"唯一のひとり"を除いて…。