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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第11章 クリスマスなんて…☆【渚】
すると、
つい最近までフィンランド語を勉強していた千隼の耳が瞬く間に真っ赤になって、膝に乗せていた体温が急激に上昇するのがよくわかった。
そして極めつけには…
「ッ…、ぇえと、こ…これだけ?サンタさん、他にはなにか…」
「なに?もっと欲しいのかよ」
「そ、そういうんじゃなくて…」
俯いて顔までそんなに真っ赤にして…
「ほら、こっち向け…」
「や…だ…」
「続きはベッドで溶けるほど言ってやるから…」
ホント…見てて飽きない…
「…だからもう泣くな」
「………!!」
オレの贈った言葉に涙腺を弛める彼女がいつになく愛おしくて、抱き締め直した熱の籠った柔肌に唇を落とす。
そして…
「メリークリスマス、千隼…」
こぼれ落ちた宝石のような涙を拭い、淡い囁きと微笑みを愛しい彼女へ贈る口づけに乗せる。
─クリスマスなんてものは
オレにとっては所詮1/365日…
だけど、
ただお前が傍にいるだけで
その意味も色合いも景色もすべてが変わるんだよ。
"Rakastan sinua."
何度でもその言葉を貴女へ…
クリスマスなんて…☆【渚】
────fin…
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