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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第12章 ちーちゃんの夏休み♡partⅢ♡
「い、今の、わざと?」
「うん、わざと♪」
「……か、か、確信犯っ」
「あはは、だからゴメンってー」
そんな…
こっちは本気で死ぬかと思ったんですけど───!!!
「ねーぇ、からかったの謝るから、怒んないで?」
「お、怒るよっ」
いくら葵くんだからって言っても、乙女をおちょくるだなんて、恥ずかしいやらなにやらで怒るに決まって…
「チュッ………♡」
は…?
い…!!?
「…──────!!!!!!」
待て待て待て!!
それはいくらなんでも反則でしょーに。
不意打ちチューとか、いつからそんな…
「…前から、でしょ!?」
「っ~~~~~!!」
…はい、エスパー。
って、ぇぇえ!!?
あぁ、もうダメだ。
「ねぇー、そんな驚かないの。オレの専売特許じゃん。そんなんじゃ、心臓いくつあっても足らなくなるよ?」
「………」
いや、驚きますって。無茶言わないでって。それに心臓ならもうすでに足りませんから。
「だから前に言ったじゃん。ちーちゃんは顔に出やすいから、何でもすぐにわかっちゃうって」
あぁ、確か…
あれは葵くんと初めてふたりで出掛けたときだ。
「そ、それは…」
確かにそうだけど…