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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第13章 ちーちゃんの夏休み♡partⅣ♡





しかしそんなところも含め、オレはこの男の人間性や能力を気に入り高く買っている。でなければ、支配人としてここを任せたりなんてはしていないだろう。


ところで、そんなヤツといつまでもグダグダと間延びしたやり取りをしているというにも関わらず、一向に途切れやしない着信音。

そのうち諦めるかと思ったのだが…

相手は余程の暇人なのか。

こちらに来ても忙しさは日本にいるときと然程変わらない。そんな自分にとって、こんなにも長々とコールを鳴らすなど想像もつかないこと。その執拗さに、もはや呆れたため息が漏れる。


「誰からだ」

「それは…出ていただければすぐにわかります」

「………」


それに、さっきから明らかになにかを匂わせながら勿体ぶる加賀美の態度がやけに引っ掛かる。ただでさえもうすでに面倒事を抱えているというのに、このタイミングでこれ以上の厄介事は御免である。

すると、


「では済みましたらお呼びください。私(ワタクシ)、表に出ておりますので」

「待て。その必要はない、残れ…」


オレの返事もろくに待たず、勝手に退室しようとする加賀美。

しかし、こちらもわけのわからないモノをわけのわからないまま押し付けられるつもりは毛頭ない、即座に引き留めにかかる。







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