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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第14章 ちーちゃんの夏休み♡partⅤ♡
「…ゼィ…、ゼィ……ッ…」
ハ……ァ、このクソ女!!!!!
マジでどこから湧いた?どこから降ってきた?
一瞬、本気で逝くかと思った。
なにが女医だ。ぜってぇなんかの間違いだろ。どっからどう考えても筋金入りのレディースの総長かなんかだし!!
ホンっト、性格の悪さをその見た目で目一杯カバーしやがって。
相変わらず、派手な顔に派手な巻き髪。大人しく白衣でも着てりゃいいものを、ハイブランドなリゾートドレスを着こなす様はまさに年齢不詳(←ただの禁句)の魔女魔女魔女魔女×100000000…!!
「…傷心旅行なら他当たれ。オレは…」
「うん、暇よね~♪」
しかもその見透かしたような顔も腹が立つし…
「…あっら~?連れなんていたかしら?私にはさっきから見えないけど」
「っ~~~~~」
葵の面影を感じさせる整いまくったパーツどもが、よりにもよって苛立ちを更に助長させる。
「つーか、そこお前の席じゃねぇんだけど。勝手に乗んなよ」
「ふーん…、誰の席かしら」
「…っ、……るせ…」
ついでに、つい口をついた言葉に墓穴、とか笑えねぇし。
「言っておくけど勘違いしないで。アタシはね、ここに乗ってあげてるの」
「…いや、頼んでねぇって」
「だってこれ、買ったばかりの新車でしょ?なのに助手席あけとくなんてこのコが可哀相じゃない」
「あぁ、心配すんな。いい、降りろ…」
「あー、そう言えば、ねぇ…?」
…つーか、
「…………」
聞けぇ──────!!