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第14章 ちーちゃんの夏休み♡partⅤ♡

「あぁそっか、残念♪葵にとられちゃったのねー♡」


もしかして…


「…そっかそっかぁ♡ｳﾌﾌっ♡」


いやもしかしなくても…


「───ｯｼｬｧｧｧー!!!!!!ｵﾗｧ～‼」

「全部知ってて露骨に喜んでんじゃねぇよ、バカオンナ!!」


…確信犯でイジってくんの、マジですげぇムカつくんだけど!!!


「そっかぁ♡電話で言ってたコト、ホントだったんだぁ♡千隼ちゃん争奪戦一人勝ちって、えっらーい、葵♡さっすがうちの葵っ♡」

「…いや、そんなんしてねぇし。勝手について来て勝手に拐ってっただけだし」

「ホント、ここまで長かったわね……。あんな…神がかりでモテまくりヤりまくりでフラフラしてたあの子がねぇ、まさかあんな一途に…っ──」

「おい…」

「ｱｧｯ(号泣)!!お姉ちゃんっ、嬉しいっ…ｸﾞｽｯｸﾞｽ…」

「…あっち、悪いことしか頭にねぇクソガキも一緒だかんな。仮にそんな事実あったとしても、3秒で覆んぞ。そこ忘れんな…」

「…うっさい、負け犬はお黙りっ!!」

「っ、決めつけんな!!撤回しろ!!つーか、さっきからいい加減にお前が黙れよ!!」


……あぁ、なんかもう…

ただただ本気でうぜぇけど。なんでハワイまできてこんな厄介なのに絡まれなきゃなんねーの？

ただでさえもう厄介なのに…

オレはひとりになりてぇのに…