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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第14章 ちーちゃんの夏休み♡partⅤ♡
『…は、オレが変わった?急になに』
『フフッ、もちろんいい意味でよ♪
なんていうか…すごくいい表情をするようになった。モデルとして完璧なのは今までとは変わらないけれど、ようやく血の通った人間になれたっていうか…
基本無愛想で不機嫌で相変わらず口は悪いし、思ったことズバズバ言ってくるし、不器用で素直じゃなくて、オンナの扱いがまったく雑なところとか、歳上を大事にしないところとかは昔から全然変わらないけど』
『いや、それぜんぜん褒めてねぇし。貶してる方が圧倒的に多いし』
初めは何を言われているのかがさっぱり理解できなくて…
『でも…仕事でもプライベートでも、男として磨きがかかったっていうか、人として成長したというか…』
『で、ごちゃごちゃと結局はなにが言いたいんだよ』
『あーうん、そうね。んー………』
『なげぇよ!!』
『とにかく今、すごくいい顔してるってことかしら♡』
『っ………!!』
『ね、本当は自分でも少しは気づいてるんじゃない?』
『っせ!!酔っ払いがなに言ってんだよ…』
照れくさかったのか、どうせ酔っぱらいの戯言だと
『あら、こういうのって案外、自分より第三者のほうがよくわかるものよ?信じなさいよ♪』
『し、知らねぇよ…』
あのときは、そんな返事しかできなかったけど……