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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第16章 ちーちゃんの夏休み♡PartⅦ♡





すると、


「…その性悪悪魔、そのままもう少し寝かせてあげて?」


ふとアタシの隣に視線を移した葵くんがそんなことを口走る。


え……!?

そうして振り向いた先には…


「……!!」


うぉっ!?

天使……

それはアタシのまさに隣。ややうつ伏せ気味の状態で、すやすやと穏やかな寝息をたてている聖くんの姿がある。

枕元には公私ともに彼が愛用するノートパソコン。

開かれたまま電源の落とされていない状態のディスプレイは、スリープ状態でブラックアウト。キーボードには触れたままの手…

その痕跡からどうやらなにかの作業の途中であったことが見てとれた。


「…聖のヤツ、ここんとこずっと寝てないみたいでさ」


聖くん…


「ちーちゃんにベッタリに見せかけて、フライト中も何気に仕事してたから」

「………」


陶器のような色白で滑らかな肌に長い睫毛の影を落とすその寝顔は美しいながらも、どこかあどけなく幼く見えて…

さっきまでアタシを腕のなかに収め、恐ろしいくらいの快楽で支配していたときとはまるで別人のように見える。

…まぁ、何気に上半身裸でいてくれてるから目のやり場に若干困るのだけれど(汗)


そんななか…


「そのくせ、オレの留守中にさっそく暴れたみたいだし…?」

「………!!」


あぅ゛…!!


間違うことなく突かれる事の核心に


「……ゴメンな…さい」


…なんて、謝るのも変かもしれないけど、葵くんには色んな意味でもうそれしか言いようがなかった。






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