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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第17章 ちーちゃんの夏休み♡partⅧ♡
「では、参りましょうか♪」
それから加賀美さんの声に厳重な警備で守られていたブティックの扉が開かれ、アタシは雅くんのエスコートで外に出た。
ただし、抱きついているだけあってそれはそれは濃密なエスコートになっている。
加賀美さんがアタシたちの一歩先を行き、それに続くと人だかりからみるみるとざわめきに黄色い歓声が混じり始める。
無論それは、大衆がかの葉山雅を目の前で拝んでのこと。
その声にまるでレッドカーペットでも歩いているかのような錯覚を軽く引き起こされる。
すると沸き始めるギャラリーを抑える警護の隙間をぬって、この瞬間をこちらとて待ってましたとばかりに飛び出してくるふたりのオトコたち。
「…ちょっとみっくん!!いったいなんてことしてくれてるわけ!!」
「っていうか、ちーちゃん返せ。すぐに離れろバカ雅っ」
「こんなの汚い!!」
「腹黒ー!!」
しかし、彼らが目の前に立ちはだかり次々と罵声をあげたところで、加賀美さんの合図に動いた黒服が再び彼らの身柄を拘束。
そして挙げ句の果てには…
"お知り合いですか?"の紳士的なひとことに、
まさかの雅くんの返事は…
「いや…」
「「…………っ!!」」
…って、
うぇぇぇえ!!?