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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第18章 ☆New☆ちーちゃんの夏休み♡PartⅨ♡
スケジュールだけでもそうなのに、よく考えればさっきのだってそうだ。
人混みも、プライベートであんなパフォーマンスじみたことも、下手に目立つことも本当は大嫌いなはずなのに…
"お前のためだ…"
本当にいろんな意味で頑張ってくれたのだと改めて実感する。
「……、ありがとう」
「別に?なに改まって急に大人しくなってんだよ」
伸びてきた手にポンと頭を撫でられた。
「だって…」
「いんだよ。そもそもこうしたかったからお前をハワイに呼んだんだし」
それはそうなんだけど…
「だったらそう望んだ自分がそのために頑張んのは当たり前だろうが」
「………!!」
あぁ…
…もう、なんだかな。
「…ほら?もういいから食えって」
…なんていうか、そういうところだ。
雅くんのそういうところが…
「…………好き…」
「は……?ッ────!!!!!」
そこで無意識に心の声を口から漏らしていたみたいで、雅くんの顔が思いきり赤くなった。
「ッ、うっせーよ、バーカ…」
…あ、耳まで赤い。
シルバーのエッジフープピアスを着けた耳まで真っ赤にして、ツンとそっぽを向く雅くん。
あからさまに照れくさがるその仕種に、つっけんどんに口を悪くしてよこすところがなんとも彼を可愛く見せてくる。
「…で結局、どうしたいんだよ」
「えっとね♪」
「つーか、笑ってんじゃねーよ」
「ふふ、笑ってないよ」
…なんて正直に言ってしまった日にはどこにも連れていってもらえなくなりそうなので、その思いは胸のなかにそっと留めておくことにする。