この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第18章 ☆New☆ちーちゃんの夏休み♡PartⅨ♡
ふふーん♪
ふわふわ生地にもりもりの生クリームという最強のピラミッド♡
それを前になんと言われようが、今ばかりはそれでもいい…とか思っちゃうアタシは我ながら大変なお手軽野郎だと思う。
でもいいんだ♪幸せだから♡
だからとんでもオトコよ。そんなことより、そのお裾分けに感謝したまえよ♪
「あー、くっそ。マジで変なとこ入った、ケホッケホッ…殺す気かっつーの」
「へへっ♪」
「…じゃねぇっつーの。それでお前、どうすんの?」
アタシのせいで思いきり噎せて咳き込んだ雅くんが少し涙目で首を傾げる。
「…おかわり?」
「ちげぇよ、そうじゃなくて。…こっちきて見たいところとか、行きたいところ、いっぱいあんだろ?
きっとまだどこも出かけてねぇんだろうし…。連れてってやるから全部言ってみ?」
「え、全部…?」
「当たり前だろ、んなもん遠慮してどうすんだよ」
「聞くだけ聞いて却下とかしない?」
「するかよ。オレの残りの時間は全部お前のもんなんだよ。そのために時間作ったっつったろうが」
「そか………」
そか、そか、そか……。
さっきも同じことを言われたばかりだけれど、状況をよく理解した今になってその言葉の嬉しさを実感する。
パンケーキを突っ込んだことすら謝りたい。
雅くんはアタシと過ごす時間のためにめいっぱい頑張ってくれたのだ。