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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第19章 秋の夜長に…♡
…外はポカポカ陽気だけど、完全防備。
雅くんのパーカーを着せられ、おでこには冷えピタシート。さすがにそれが丸見えでは恥ずかしいので、借りたキャップを目深にと…
そんな状態で彼の愛車の助手席に詰め込まれ数十分。
「あー…、あとはなんだ?」
「うん?」
「お前に必要なもん、だよ」
一緒に買い物へ出かけたドラッグストアで無事に必要なモノを購入した帰り道…
左側でハンドルを握り軽快にアクセルを踏む彼が、なにかを思い付いたように口を開いた。
「それって雅くんのこと?」
「…は?それ天然かよ」
アタシの返答に彼の綺麗な眉間に皺が寄って…
「…お前の言動に時々すげぇ悪意を感じる」
ボソッと何かを口走った彼から、熱があがったのではないかとの疑いの眼差しに、大きな手のひらが額へと伸びてくる。
「…じゃなくて。薬は買った、飲み物も買ったろ。あとはお前の食いたいもんとか、食いたいもんとか…、あとは食いたいもんとかそこらへんを聞いてんだよ」
「あ、なるほど♪」
サングラス越しにも関わらず、睨まれてる感が半端ないのは気のせいだ(…多分)。
「食欲があって食えるうちに食っとかねぇと、熱あがってからじゃしんどくて遅いだろ。
その体調に免じて、ある程度の融通ならきかせる。だからなんでも…」
「じゃあケーキ♪」
「さっそく甘いモノかよ。…ま、確かにお前の場合、下手にカラダにいいもんって摂るよりは効きそうではあるけどな」
~~~♪