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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第19章 秋の夜長に…♡
「ってことで横浜はナシだかんな」
「え……‼‼」
「え、じゃねーよ」
「え、だよ‼」
「うるせーよ、騒ぐな、熱上がんだろうが」
「…けっ、ケチィっ!!」
「ケチで結構」
騒ぐアタシをしれっと横目に、青信号で再びアクセルを踏み込む雅くん。
「あー、もーいいからさ」
「よくないのに……ボソッ」
「もっと自分の心配しろっての。少しそのワガママ封印して寝てろよ。じゃねぇと、いい加減、す巻きにしてベッドに放り込むかんな」
「お、鬼ぃ!!悪魔ぁ‼」
「あぁ、なんとでも言え。そして寝ろ」
「雅くんのケチケチ大魔王!もう知らない!ケチケチ大魔王の雅くんなんて…ホントもう知らないんだからぁ…‼‼‼‼」
「はいはい、そりゃどーも」
アタシは駄々をこねる意地っ張りな子供か!
頭の片隅ではそう自覚はあるものの、若干朦朧とし始めてきている頭では感情のコントロールがもはや上手くできなくなっていた。
おまけに彼との言い合いで興奮したせいか一気に顔に熱が集まってくるのを感じる。