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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第19章 秋の夜長に…♡
…わっ!!
えっ!!
ちょっ!!?
「運、転ちゅ…ッーー」
「うるさい」
急に視界が覆われて、背中にフワッとした感覚が走る。
間近に感じる雅くんの匂いと体温。
それからマスクに彼の指がかけられて、露わになる唇に…って──
「ちょ、待っ…!!」
運転中なのに
「ダ、メっ──」
こんなの…
こんな、の…
「だめだってばぁぁぁあ──!!!!」
「…………」
「…………?」
へ…!?
「…は?なに変なコト期待してんだよ」
─パチーーーーーーン!!
「んみゃ゛ッ!!」
最大限まで引っ張られた距離から口許に勢いよく戻ってきたマスクの衝撃に、反射的に瞑っていた目を恐る恐る開けると、そこには雅くんの呆れ顔があった。
その向こう側には車内の天井が見える。
「え…と……」
「お前なぁ…」
倒された助手席のシート。間抜け面を晒すアタシを真上からため息まじりに見下ろす彼。
この状況は…
「……ったく」
「っ、っ、っ…!!!」
「変なこと考えやがって」
「べ、べつに…きたい、とか、キス……とか……モゴモゴ」
「してんじゃねーかよ」
「し、してない、ょ……たぶん」
か、か、か、かなり恥ずかしい。