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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第5章 ちーちゃんの夏休み♡
「スケジュールに差し支えないなら、一緒に飛ぶよう手配するが…どうする」
「あー、問題ねぇだろ。むしろそうしてもらえると助かる」
それはそうと、フライトって…
それもふたり揃ってとか、遊びに行く様子では無さそうだけどどこかへ行くのかな
そんなことを思いつつ話の邪魔をしないように、コーヒーカップを静かにテーブルに並べる
と、
あ…
不意に書類に目を落としていたふたりが同時に顔をあげた。
「ッ…!!」
黒スーツに黒パーカー…
ふたり揃って黒ずくめのくせに、この眩しさはなんなんだ。
目が眩んで手をすり抜け落下したトレイが床の上で音をたてる。
そこで初めてハッとするアタシ。
「ご、ごごご、ごめんなさい。えっと、話の邪魔しちゃっ、そのっ────!!!」
間違っても見とれてましただなんて、並ぶふたりに向かってなど恥ずかしくて言える訳がない。
とにかく口から飛び出した日本人のくせにたどたどしくお粗末な日本語でなんとか誤魔化すものの、ヤバすぎるくらいすでに顔が熱いっ。
見ーなーいーでぇ!!!!!
すると、
「…なぁ」
へ…!?
真っ赤に染まるであろう頬を隠すように俯く視界に侵入する黒スーツ。
伸ばされた腕がアタシの腕ではなく、なぜか腰を引く。
しかしその刹那、
「…おい」
えぇ…!?