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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第5章 ちーちゃんの夏休み♡







こうなる予兆はなかったのかと聞かれれば、あるようなないような…

確かに昨日の夜、聖くんはお風呂上がりのアタシにアイスを2個くれて、夏バテオトコの葵くんはいつにも増してボロボロになって帰ってきたことくらいだ。

それでもよくよく考えれば、聖くんはいつもよりなんだかご機嫌だったような気もするし、

葵くんに関して言えば、帰ってくるなり"一ノ瀬さんに勝った"とか言って抱きついてたけど、

それってカラダ張って長期休暇もらったってことなんだろうなと、どことなく…否、完全に辻褄が合う。


「あー、早く見たいな。オレたちを見た時のふたりの顔♪」

「みっくんとナギ、怒るだろうなぁ♪」

「だいたい、いくら仕事でこっちいるからってオレたちに内緒で抜け駆けはよくないよねー♪」


それから上空1万メートルの空飛ぶ密室で、とっても楽しそうなふたりによる事情聴取という名の尋問が行われて、


「ね、ちーちゃん。もう一回聞くけど、オレたち連れてきたらナギったらなんだって?」

「えっと…こ、公開処刑…」

「処刑ねぇ♪」

「大丈夫、オレが守ってあげるから♡」


小悪魔による仕返しの悪巧みと、爽やか王子による優しいホールドラッシュが炸裂。

そして衝撃のご対面に向けての余興は、誰が迎えにくるかのとんでもない賭けにまで発展して今に至るってわけで…


あの扉を出ればいよいよ感動の、間違えた。

衝撃のご対面かしら…


とにもかくにも、どうか素敵なハワイステイになりますように。


─そんなアタシの願いが叶うのか否か…

あんなクレーム押しつけちゃったけど、あとは神のみぞ知るってね。









─ちーちゃんの夏休み♡

*** to be continued...***




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