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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第5章 ちーちゃんの夏休み♡
………
『ねぇ、もしだよ。葵くんたちに見つかった場合はアタシ…"』
『いい根性してんな、ちぃ…』
『ちょっ、もしだからね、もしっ!!』
『そうだな…その時はお前、公開処刑な。アイツらの前でたっぷり可愛がってやるから、それはそれで楽しみにしとけよ』
『………!!』
渡航するふたりを見送った際のそんな会話を思い出す。
…にも関わらず、
「ねーねー、結局のところ誰が迎えに来てると思う」
「えー、聖またその話!?」
みんな気づいてると思うけど、そう…
ハワイに降り立ったアタシの隣にはそのまさかの状態、両腕に葵くんと聖くんがいるわけで…
なんで一体全体このふたりが…って思うのもアタシも同じなわけで…
特に、公開処刑並びに公開プレイとか本気でやりかねない渚くんに恐れをなして、ちょっと後ろめたいけれどふたりには絶体バレないようにしてたはずなのに…!!
「オレ、渚くん×黒リムジンに30万ドルでファイナルアンサー♪」
「じゃあオレはみっくん×最近こっちで買ったって言ってた真っ赤な新車
…と思いきや、まさかの休暇満喫中の望登場×白リムジンに同額でファイナルアンサー♪」
「………」
アタシが後れ馳せながら日本を発つ日、空港に着くまでは何事もなかった。
聖くんも葵くんもいつも通り仕事に出掛けて行って、
なのに…
なぜか渚くんが手配してくれたプライベートジェットでアタシを待っていたのはこのふたりだったのだ。