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他人の妻、親友の夫
第6章 超える一線
あまりにもいきなりのことだったので海晴は目を逸らす暇さえ与えられなかった。
それがきっと彼女の狙いだったのだろう。
いつもはその見事なまでの流線型の胸元を意識してしまっていたが、緩やかなカーブから作る腰の括れやたぷっと愛らしい尻も目には悦ばしい造形美だった。
『きっと彼女は、今俺に視られていることに気付いている……』
自分の疚しい視線を女性に悟られるほど恥ずかしいことはない。しかし相手が理依であるとそんな気分もなく、愛撫してやっている気分にさせられた。
屈んだ彼女は浴衣を取ると、ふわっとその身をくるんで振り返った。
当然二人は完全に視線があってしまう。
「温泉、愉しみですね……」
視られていたことにはなにも触れず、慎ましく微笑んだ。
他人よりも親いが、連れ添った夫婦よりはぎこちなく初々しい。まるで新婚のような気恥ずかしくも清々しい擽ったさだった。
それがきっと彼女の狙いだったのだろう。
いつもはその見事なまでの流線型の胸元を意識してしまっていたが、緩やかなカーブから作る腰の括れやたぷっと愛らしい尻も目には悦ばしい造形美だった。
『きっと彼女は、今俺に視られていることに気付いている……』
自分の疚しい視線を女性に悟られるほど恥ずかしいことはない。しかし相手が理依であるとそんな気分もなく、愛撫してやっている気分にさせられた。
屈んだ彼女は浴衣を取ると、ふわっとその身をくるんで振り返った。
当然二人は完全に視線があってしまう。
「温泉、愉しみですね……」
視られていたことにはなにも触れず、慎ましく微笑んだ。
他人よりも親いが、連れ添った夫婦よりはぎこちなく初々しい。まるで新婚のような気恥ずかしくも清々しい擽ったさだった。