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他人の妻、親友の夫
第1章 禁断の目醒め
後ろからついてくる志歩に気付いていた秋彦は、彼女を待っていた。
薄いビニール幕の中から、短く忙しない呼吸が漏れてくる。
川のせせらぎも、虫の鳴く声も、もはや耳には届かなかった。
志歩は呼吸を止め、汗で湿った手のひらを固く握った。
秋彦は一度彼女を見てから頷いてテントの入り口に手をかける。
テントを開けると中から気温以上の熱気が溢れてきた。
濃厚で生々しい湿り気を帯びた空気。
一糸纏わぬ姿の理依に上半身肌を晒した海晴が抱きついている。
『嘘っ……こんなのっ……嘘でしょっ……』
視てはいけないものを目にした志歩の眼球は一瞬で熱く燃え、涙が無意識に溢れこぼれた。
夫の指が荒々しく親友の先輩の胸を握っている。
それも遠慮がちな手つきではない。美しく豊かな形を禍々しく変形させるほど指が食い込んでいた。
薄いビニール幕の中から、短く忙しない呼吸が漏れてくる。
川のせせらぎも、虫の鳴く声も、もはや耳には届かなかった。
志歩は呼吸を止め、汗で湿った手のひらを固く握った。
秋彦は一度彼女を見てから頷いてテントの入り口に手をかける。
テントを開けると中から気温以上の熱気が溢れてきた。
濃厚で生々しい湿り気を帯びた空気。
一糸纏わぬ姿の理依に上半身肌を晒した海晴が抱きついている。
『嘘っ……こんなのっ……嘘でしょっ……』
視てはいけないものを目にした志歩の眼球は一瞬で熱く燃え、涙が無意識に溢れこぼれた。
夫の指が荒々しく親友の先輩の胸を握っている。
それも遠慮がちな手つきではない。美しく豊かな形を禍々しく変形させるほど指が食い込んでいた。