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他人の妻、親友の夫
第9章 浮気の境界線
我慢したかったが、もう限界だった。
カメラをテーブルに置いて理依を抱き締める。

「くっ……理依っ……いくぞっ……」

顔を近づけると彼女の方から唇に吸い付いてきた。
驚く暇もなく、理依の脚が腰に絡みついてくる。

「もっと、して……奥の方、もう無茶苦茶なのっ……」

突如理依が耳許でそう囁いた。マイクに拾われないよう、潜めた小さな声で。

それが海晴の思考回路を焼き切る。
全速力で駆け抜けるように、自らを彼女の中へと撃ち込んだ。

キスとは呼べない出鱈目で野蛮な唇の噛み合いをしながら、一気にクライマックスが迫ってきた。

「うっ……」

尿道に塊が通過するような衝撃が走る。
熱く、甘く、芳醇に、快楽が身体中に広がっていった。

「ああっ……ごめんなさいっ……」

理依は泣きそうな声で謝って、もう一度絶頂の極と堕ちていった。
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