この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
よくある恋愛モノ 〜おあずけ〜
第7章 さようなら



「これは結婚のお祝いです。……ほんの気持ちですが」

「……そう、ありがとう。ご馳走になったわ」



そのまま荷物をまとめ、



「さようなら」



彼女は去っていった

もう二度と会うことはないのだろう



「……ッ」



陸は額に手を当て、顔を歪めた



“赦して下さい……”



貴女に惹かれてしまった

貴女の黒いベールを、知らないうちに剥いでしまった

貴女に希望の光を見せてしまった



“それなのに……”



僕は逃げました

ベールに気付いた、そのときに−−−



“貴女の真の姿は?

貴女の望むものは?”



そんなこと、分かり切っていたのに。

いや、見え過ぎたから不安になったのかな

僕も貴女も、同じですね



「…赦して下さい……」



貴女のベールを剥いで

貴女の心を犯し

貴女の前から逃げました

貴女はきっと、奪われることを望んでいたのに。



“ゆかりさん”



それでも貴女は笑うんですね

今貴女を包むのは

怒り?

悲しみ?

赦して下さい

臆病な僕を

どうか、赦して−−−







ガチャ

バタン



「陸にぃ!」

「やっと帰ったか」



陸の遅い帰宅を弟妹たちは急いで出迎えた



/126ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ