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よくある恋愛モノ 〜おあずけ〜
第9章 身も心も一つに−−−



「ごめんなさ……」

「しょうがねぇな。来い」



凪はベッドに座ると、美和を脚の間に引き入れた



「どうした……最近変だったな」



後ろから抱き締められ、心配そうな声で問われる

美和は首を振ることしかできなかった



“凪……凪は優しすぎるよ……”



「フッ……」



こんな状態で彼は何故笑っているのだろう



「ガチガチだな……なに俺より緊張してんだ」

「馬鹿っ……」



突然の罵倒に凪はあっけにとられる



「時間……」

「あ、ああ」



凪は携帯を取り出すと、志望校のサイトを開いた



「番号は?」

「4132」



“4051……4055……4060……”



先ほどまでは余裕そうだったが、美和は凪の鼓動が速くなってきているを感じていた

もちろん、自身の鼓動も−−−



“4122”

“4123”

“4125”

“4129”

“41……”



「あ」

「あった……」



“4132”



その数字を見た瞬間、美和の目に涙が溢れた



「おい、なんでお前が泣くんだ」

「いいでしょ…っ……凪が心配させるからっ」



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