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よくある恋愛モノ 〜おあずけ〜
第9章 身も心も一つに−−−
「ほらっ、さっさとお母さんと学校に連絡!」
だが、凪は既に携帯を放り出していた
「ちょ……」
「約束だ……もう我慢できない」
チュッ
首筋にキスをされ、美和の身体がピクンと反応する
「だ……」
だめだと言いかけて美和は口をつぐんだ
こんなにも自分を求める彼
彼に嫉妬し、今もなおその気持ちが消えない自分
“私……酷い人だね……”
凪に向き直ると、美和は彼を抱き締めた
「抱いて……」
私の全てを。
赦して。受け入れて。
でないと壊れてしまう
“自分勝手でごめんね……!”
この罪悪感から、一時でも解き放たれたい
クチュ…
二人は舌を絡め合い、互いを求めた
一方は愛を、一方は赦しを−−−
すれ違いつつ、結ばれてゆく二人
「明るいな……」
凪はそう言ってカーテンを引く
プッ
自分の服を脱ぐと、美和の服にも手をかけ−−−
「自分で脱ぐか?」
一旦手を止めると、わざとらしく聞いてきた
“あんまり顔見えないけど……絶対笑ってる!”
「恥ずかしいよ……」