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よくある恋愛モノ 〜おあずけ〜
第9章 身も心も一つに−−−
美和は頂上へと一気に駆け上がっていった
「ンーーッ!」
口を塞がれ声こそ出ないが、その分彼女の女体は激しく波打った
「ハァ…ハァ……」
凪の舌から解放され、美和は肩で息をしていた
「どうだ、初めての“イク”感覚は」
「“イク”……」
“これが……”
なんとも形容し難い感覚に、とりあえず名前を呼んでみる
「凪……?」
ベッドから降りて何やら作業を始めた凪を見つめる
カーテンから漏れる僅かな光に映し出されたもの、それは−−−
美和ははっと息を呑んだ
“実物を見るのは……初めて……”
当たり前のことを考える
きちんとコンドームをつけてくれた凪
彼の象徴がそこに在った
「それ、を……入れるの?」
“私の中に?”
入るだろうか、と思ったが、美和が知らないだけで本人は準備万端であった
園の扉は開き、甘美な香りで男を待つ−−−
「力……抜いとけよ」
それだけ呟く凪
先ほどとは違い、さすがに大丈夫だなどと無責任なことは言えない
これから起こることは、人生で最も大切なセレモニー
「いいか?」
心配そうに言うと、美和もそれに応えるように凪の体に手を回す