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よくある恋愛モノ 〜おあずけ〜
第5章 貴女の全てを愛します
「許容範囲を超えてますよ、ゆかりさん」
ホテルの部屋、ゆかりに呼ばれた陸は彼女を非難した
「そんなことないわ。彼も幸せな夢を見れたと思うわよ」
凪の身支度を整える陸を横目に煙草を吸い出すゆかり
「幸せ?」
陸はありえないというように笑った
「凪とその周りの人間にとって何が幸せかは、あなたより分かっているつもりですよ」
凪を抱きかかえ、部屋を後にする
そんな陸をゆかりは呼び止めた
「あの子に言っておいてね。凪くんは最後まで貴女を想ってたって」
その言葉に口を開きかけた陸だが、結局何も言わないまま部屋を出ていった
バタン
“もう見向きもしないのね”
コトを済ませたそのままの格好でいたのだけれど−−−
陸は、全く興味を示さなかった
「ァ…ッ」
けれど、火照った身体は止められない
「アッアッ……イッ…ク!」
切なそうに顔をゆがめながら、ゆかりは絶頂に達した
ホテルから出てくる兄二人を見て、急いで車から飛び出す陽菜乃
「大丈夫?」
「うん、気を失ってそのまま寝ちゃったのかな」