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St.valentine
第2章 樹と遙のバレンタイン
気がつくと、私は、樹さんの腕の中で。
樹さんが優しい笑顔で髪を撫でてくれていた。

「…私…?」

「気ィ失うくらいヨかったんだ?俺も気持ち良かった。遙のイイ顔、すっげぇ興奮した。」

「…今日は、私がサービスしたかったの」

「だから充分して貰ったって。こうやって遙を抱けるだけで俺は幸せなんだから。ま、そんなに言ってくれるなら?もっかい食っちゃおうかな」

ガバッと組み敷かれて、私はオオカミさんに食べられてしまう。

やっぱりバレンタインギフトは、私自身だったみたい。



ーfinー





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