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スレイブ・プレイ! 氷華女子大学アイスホッケー部 愛奴化計画
第8章 氷上の女薙刀士の敗北、許されざるディープキス
「みんなっ! 5対5よ! イーブンッ!」
退場となった羅依がペナルティボックに去っての、プレイ再開を前に、雪希はメンバーに声をかけた。
双方退場者1名ずつで、リンク内には5人対5人。
だが、羅依のほうがペナルティの解除が早い。二分経過して彼女が戻ってこれば6対5の優位となる。
「チャンスよ!」
そう言って有利な状況であることを誇示して仲間を鼓舞しようとする雪希の姿を鬼岳がニヤつきながら眺める。
(なーにが、イーブンだ。忘れてねえか……氷裂にはもうひとりの味方……この俺様がついてるってことを! 5対5じゃねえ。お前らは既に、5対6なんだよ!)
フェイス・オフ。落されたパックを今度は雪希のブレードが捉まえる。
退場した羅依の分、やや上がった位置にいた翼花がそれをしっかりとキープし、翼花→優→雪希と見事なパスワークで繋いで三人揃って氷裂陣内へと雪崩れ込む。
氷裂側は、ディフェンスが一人足りない為、変則フォーメーションだ。
優に冬馬がつき、翼花には残ったもう一方のディフェンスがカバーに入る。