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社内恋愛のススメ
第10章 episode 2 ー社外業務ー
キッチンのシンク横に買い物の袋を置いて寝室に向かった。
ドアを開けると暗闇の中、ハァ、ハァ、と苦しそうな息が聞こえた。
ベッドのそばに行き、床に膝をつく。
「樹さん」
「…遙…?」
「なんか食べた?」
「食欲ない…来なくてイイって言ったのに…」
「こんな状態の樹さん放っとけるワケないでしょ?何にも食べないと薬も飲めないんだから、お雑炊くらい作るね?」
「………」
潤んだ目で、熱い息を吐く樹さんが、こんな状態なのにやけにセクシーに見える。
お布団の上からきゅ、と抱き付いて、私は寝室を後にした。
キッチンに戻り、シンク下の戸棚から一人用の土鍋を出す。
ご飯は炊いてないし、お米があるかどうかもわからなかったから、レンジでチンするご飯を買っていた。それを土鍋に開け、お水と白だしを入れて火にかける。
ご飯をほぐし、くつくつ言い出したら溶き卵と生姜、ネギを入れる。
火を止めて梅干しを一つ乗せて完成。
風邪じゃなければキノコや海苔を入れても美味しいんだけど、キノコや海苔は消化しにくいから今日はパス。
お盆に土鍋と小鉢とレンゲ、コップに汲んだお水と風邪薬を乗せて、再び寝室へ持っていった。
ドアを開けると暗闇の中、ハァ、ハァ、と苦しそうな息が聞こえた。
ベッドのそばに行き、床に膝をつく。
「樹さん」
「…遙…?」
「なんか食べた?」
「食欲ない…来なくてイイって言ったのに…」
「こんな状態の樹さん放っとけるワケないでしょ?何にも食べないと薬も飲めないんだから、お雑炊くらい作るね?」
「………」
潤んだ目で、熱い息を吐く樹さんが、こんな状態なのにやけにセクシーに見える。
お布団の上からきゅ、と抱き付いて、私は寝室を後にした。
キッチンに戻り、シンク下の戸棚から一人用の土鍋を出す。
ご飯は炊いてないし、お米があるかどうかもわからなかったから、レンジでチンするご飯を買っていた。それを土鍋に開け、お水と白だしを入れて火にかける。
ご飯をほぐし、くつくつ言い出したら溶き卵と生姜、ネギを入れる。
火を止めて梅干しを一つ乗せて完成。
風邪じゃなければキノコや海苔を入れても美味しいんだけど、キノコや海苔は消化しにくいから今日はパス。
お盆に土鍋と小鉢とレンゲ、コップに汲んだお水と風邪薬を乗せて、再び寝室へ持っていった。