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社内恋愛のススメ
第9章 episode 1 ー時間外業務ー

駅に着くと、改札の前で樹さんが待っててくれた。
「迎えに来てくれたの?」
「近いけど、もう時間も遅いから」
そう言って、自然に手を繋いで歩いてくれる。
駅から樹さんのマンションまでは徒歩5分程で。
付き合い始めならともかく、もう道もしっかりわかってるのに、こうやって迎えに来てくれるんだ。
やっぱり優しい。
仕事上は接点がないし、お互い事務所で愛想を振りまくタイプじゃないから、同じ事務所でずっと働いてても、ろくに喋った事もなくて。
加えて樹さんは目つきがちょっと鋭くて、他の営業さんとかと喋る様子を聞いていても、怒ってるように聞こえることがあったから、ずっと怖い人だと思ってた。でも、実際はすごく優しくて。
怖いと思ってた喋り方は、おかしいと思うことを指摘してたり、後輩の業務態度を注意してたりしてた時だったんだ、と判った。
樹さんの手をしっかりと握り返して、ふふ、と笑う。
「どうした?」
「ううん、樹さん優しいなぁ、と思って。でも樹さんがこんなに優しいって知ってるの、私だけなんだ、って思ったら、ちょっと優越感。」
「なんだソレ。ま、遙以外に優しくする気もないけどな。」
そんなことを言っているうちに、樹さんのマンションに着く。
「迎えに来てくれたの?」
「近いけど、もう時間も遅いから」
そう言って、自然に手を繋いで歩いてくれる。
駅から樹さんのマンションまでは徒歩5分程で。
付き合い始めならともかく、もう道もしっかりわかってるのに、こうやって迎えに来てくれるんだ。
やっぱり優しい。
仕事上は接点がないし、お互い事務所で愛想を振りまくタイプじゃないから、同じ事務所でずっと働いてても、ろくに喋った事もなくて。
加えて樹さんは目つきがちょっと鋭くて、他の営業さんとかと喋る様子を聞いていても、怒ってるように聞こえることがあったから、ずっと怖い人だと思ってた。でも、実際はすごく優しくて。
怖いと思ってた喋り方は、おかしいと思うことを指摘してたり、後輩の業務態度を注意してたりしてた時だったんだ、と判った。
樹さんの手をしっかりと握り返して、ふふ、と笑う。
「どうした?」
「ううん、樹さん優しいなぁ、と思って。でも樹さんがこんなに優しいって知ってるの、私だけなんだ、って思ったら、ちょっと優越感。」
「なんだソレ。ま、遙以外に優しくする気もないけどな。」
そんなことを言っているうちに、樹さんのマンションに着く。

