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瞳で抱きしめて
第8章 対峙
「あ……ぁ…光…」
まだピクピクと動く樹理さんの中に入れたまま。
樹理さんは肩で息をしながら俺をみつめていた。
涙で潤んだ瞳に少し開いた唇がとても艶かしい。
セックスで果てた後の女性は、なんて美しいのだろう。
それが大好きな人で、彼女をそうさせたのが自分なのだという事実に征服感が満たされる。
「樹理さん…俺もイっていい?」
「光、ぁ…!まっ…て」
果てたばかりの中はまだピクピクと小刻みに動いていて、堪らなく気持ちイイ。
一応確認はしたものの、返事なんて待っていられずに思うがままに腰を動かした。
「ああぁっ!アン…!ぁは…ッ!アア!」
樹理さんの胸が形を変えながら激しく震える。
官能的なその膨らみを鷲掴みにして、つねるように先端を刺激した。
そうすると樹理さんの中は更にキツく俺のものを抱き締めるのだ。
たまらない…
もう、離れるなんて無理だ。
昼間見た湊斗と樹理さんが親しげに並ぶ姿が脳裏に浮かんで、沸き上がった嫉妬心が更に独占欲と征服欲に火をつける。
「あ…!あ…!あんっ!ひかるっ!」
俺の腕をぎゅっと掴み、樹理さんは甘い声で鳴く。
泣きそうな目で見つめてくるその顔は、普段のクールな表情よりも大分幼く見えた。