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気紛れマーメイド
第3章 運命の
『烏』
「いややなぁ、日本では(テング)って言うやで」
ケラケラ笑う独特のある訛り
「自己紹介してなかったな。俺は鷺ノ宮暁雄。よろしゅう」
人懐こそうな顔を今更見せたって無駄よ。
私を初対面で見つめた時の顔を今でも覚えているんだから
『しないわ。さようなら』
ふいっと体を反らして帰ろうとすれば首筋を指でなぞられ
「玉のような綺麗な肌やな。こんな綺麗な肌他の男にまさか許しとらんよなぁ?」
は?
こいつ何言って
『私は男が嫌いなの。誰が好き好んで男なんー』
「蘭華、ええか?恋愛対象で同性を普通は好きにならんのや。勿論わいも女が好き。お前ん所が特別なだけや。」