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その恋受け取ります
第4章 ちょっと慣れた?かな・・


「平野さん、これ、社長からの差し入れです」

未和は冷えた麦茶のペットボトルを悠月の前に差し出した。

「え?いいんですか?ありがとうございます。いただきます」


社長は、とても気の利く人。
夏場の暑い時期にはドライバーさんに冷たい飲み物を、
冬はあったかい缶コーヒーを、たまにだが差し入れしてあげている。
いつもお世話になってるんだし、こうした小さな事でも
相手が喜ぶことをしてあげたいと思うんだ、と社長はよく口にしていた。


「この会社の方たちは・・」

悠月は口に含んだ麦茶を飲みこんでから、倉庫の天井を見上げた。

「この会社の方たちはみんないい人だって、原田さんもよく言ってましたよ。
 特に物流の窓口になってる岩倉さんや早川さんはほんとに感じいいって」

「な、なんですか、そんな、あらたまって。
 そんなに褒められてもこれ以上のものは出ませんよ」

未和は思わずおどけた声をあげた。


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