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その恋受け取ります
第4章 ちょっと慣れた?かな・・
凜子の言う通りだと思った。
イケメン恐怖症とはまた別の話。
彼とは仕事上での付き合いなんだから。
そして凜子の言うように、私は会社の窓口、顔、なんだから。
「そうだね・・そうだよね・・原田さんとは全然普通にしてたのに、
平野さんには冷たいって、おかしいよね。
凜子ちゃんに言われるとなんかグッと心にしみるなぁ」
両手を組み天を見上げた未和の背中を誰かがドンと押した。
佳織だった。
「なによ、アタシが言った時には無視だったのに、凜子に言われたら納得すんの?」
どうやら佳織は今の会話を聞いていたらしい。
でも悪態つくことなく、未和は黙って佳織に頭を下げた。
「そうですよね・・早川さんのおっしゃる通り・・すみませんでした」
「はい!じゃあ乾杯しましょ!」
凜子の声にジョッキを掲げる。
「私たちの幸せに!女子力アップに!」
佳織の音頭で3つのジョッキは鈍く音をたて笑顔の花を咲かせた。