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その恋受け取ります
第5章 事件勃発!
週末を控えた金曜日。
その日は荷物がいつもより多かった。
セール商品を大量に送るために、倉庫にはいつもの倍以上の荷物が積まれていた。
量が多いと間違いも起きやすい。
違う店舗への送り間違いとか。
それは常々注意を払っているが、それでも起きてしまうことはある。
この日も細かく注意をしながら未和たちは作業を進めた。
荷物の数も多いので、この日スマイル運送は2度に分けて集荷にやって来た。
お昼に一度、そしていつもの時間にもう一度。
夕方5時。
悠月が本日2度目の積み込みをし終えようとした時だった。
なんとも言えない悲鳴のような声が悠月の動きを止めた。
声の主は、未和だった。
「ど、どーしたんですか?変な声あげて」
悠月が近づいていくと、未和が床にへたれこむようにして、段ボール箱に手をかけていた。
「どうしたんですか?岩倉さん」
覗き込んだその顔は、まさに顔面蒼白。
近すぎるイケメンの顔、なんて気にしている場合ではないほど
未和は動揺して声を震わせた。