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第5章 事件勃発！

「荷物・・送り間違えちゃった・・どうしよう・・」

「えー！送り間違えって？」

悠月は未和を正気に返らせるかのように大きな声で聞き返した。

「鎌倉店に送らなきゃいけないのに・・立川のお店に送っちゃったんです・・
　段ボールの側面に店名書いてあるのに・・私、見落としてたのか・・
　最後の送り状が鎌倉店で・・荷物が立川店ので・・」

「今積んだ荷物の中にあるの？」

「ううん・・お昼に集荷した荷物・・」

「わかった、今すぐ集配所に連絡して、荷物あったら止めてもらうから」

すかさず悠月は事務所に連絡を取る。
その様子を祈る気持ちで見つめている未和に返ってきた返事は、残念なものだった。

「もう荷物出ちゃったって・・
　夜には八王子の集配所に届いて次の日の午前中には店に届くと思いますよ。
　明日、お店から荷物送りなおしてもらうのじゃ間に合わないの？」

「・・その荷物の中にお客様の注文品が入ってて・・
　明日の夕方にはお店に取りに来られるの・・だから・・」