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その恋受け取ります
第5章 事件勃発!
こうした事態を防ぐために、お客様の注文品は別に箱詰めして発送するのだが、
この時に限って同梱してしまったのだ。
未和も、悠月も、しばらく固まっていたが、
悠月がそうだ、と声をあげた。
「オレたまたま明日休みなんですよ、だから
立川の店まで荷物取りに行って、その足で鎌倉の店に届けてあげますよ」
「ええー?」
目じりに涙をためている未和に、悠月はにっこりほほ笑んだ。
「どう?それでOKじゃない?立川から鎌倉までだったらなんてことないし。ね」
「でも・・そんなお休みなのに・・それにうちの会社のミスなのに・・」
「いつもよくしてもらってるお礼です。それに・・
岩倉さんの役に立ちたいからさ・・」
「へ?」
半べそ顔にヨダレまでくわえて、未和は悠月をじっと見つめる。
私の役に・・立ちたい?