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その恋受け取ります
第6章 今度は恋の事件・・勃発!
それにしても辺りを見回すとどう見てもカップルの男女がほとんど。
場違いな状況に未和は息苦しささえ感じてきた。
そんな未和に見かねた悠月は、腕を伸ばしてテーブルを指でコツコツとはじきながら、
「ねぇ、仕事はもう終わったんだからさ、あとはゆっくり楽しもうよ」
のんきそうな顔つきでメニューを差し出した。
「ここピザが美味しいらしいよ。どれにする?って聞いときながらオレこれが食べたいな」
魚介類ののったピザの写真を指差した。
見た瞬間、未和はピクッと身を引いた。
魚介が得意ではないのだ。
・・どうしよう・・でも平野さんが食べたいなら・・でも・・
モジモジと体を揺する様を見て、悠月はすぐに察した。
「もしかして岩倉さん、魚介ダメなの?」
「・・え・・」
言葉がつまった時点で肯定しているのは誰にでもわかる。だが未和は、
「あ、でも・・大丈夫です」とムリをした。