この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
その恋受け取ります
第6章 今度は恋の事件・・勃発!
熱々のピザがテーブルの上に置かれると、
チーズとトマトの香りが空腹の2人に刺激を与えた。
そのピザはマルゲリータ。
未和が自ら選んだものだ。
それと不得意ではないシラスのパスタとシーザーサラダも頼み、
テーブルの上は一気ににぎやかになった。
「あの、今日は本当にありがとうございました。これくらいのお礼しかできないけど・・
お腹いっぱい食べてくださいね」
まずは悠月から、と料理を勧めると、遠慮することなくピザをほおばった。
「おー!美味しい!早く岩倉さんも食べなよ」
口をもぐもぐさせながら目じりを下げる彼の言うままに、
未和もすぐに手を伸ばす。
パリパリとした感触とトロリとしたチーズの熱さに、未和も目を細めた。
「ほんと、すごくおいしい!平野さん、いいお店知ってるんですね」
「ネットで調べたんだよ、湘南デートコースみたいなのでね」
「は、は?」