この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
その恋受け取ります
第7章 最終章:心が決まりました
「今日の荷物は・・3箱だけですか?」
心の中のあれこればかりに気を取られていた未和だったが、
悠月はしっかりと現実の中にいた。
「はい、今日は少なくてすみません」
「あ、いえ、別に謝ることはないですよ。
一箱だって喜んで伺う、それがスマイル運送です。なんちゃってね」
冗談をかわしながら悠月は、あっという間に3箱の荷物を処理すると、
送り状の控えをいつものように台の上の箱に入れようとした。
「あ、それ私が受け取ります」
未和は悠月に向けて手を伸ばした。
そして振り返った悠月に、
「平野さんの気持ちも・・受け取ります」
微かに震える声で想いを伝える。
え?と動きを止めた悠月に、今度は未和が冗談を返す。
「平野さんの気持ちの控えに受領印押してお渡ししますよ、なんて・・
アハハ!私もたまにはウマい事言えるんだなぁ」