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愛し愛され
第4章 ペチカ燃えろよお話しましょ

雪のふる夜はたのしいペチカ
ペチカ燃えろよお話しましょ
むかしむかしよ
燃えろよ、ペチカ
雪のふる夜はたのしいペチカ
ペチカ燃えろよお話しましょ
火の粉パチパチ、
はねろよペチカ
(山田耕作/北原白秋 ペチカ)
下の子の保育園では、もうすぐお遊戯会が開かれる。
彼のひよこ組では、「ペチカ」を振りつきで歌うことになっているようだ。
園から、CD-Rに焼かれた音源と、振りが書かれたプリントが配布されている。
夜、夕飯が終わるとさほ子は息子と「ペチカ」の踊りの練習をした。
しかし、いまの時代にペチカ(ロシア風暖炉)の意味がわかるのものか? 両手を頭の脇に挙げ、指をそれぞれ天に向けてくるくる回しながら、「ゆきのふるよは…」と踊る息子を見ながら、彼女はいぶかしんだ。

