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愛し愛され
第6章 ダイニングテーブルのシャボン玉




テーブルの上には、婦人雑誌のほかに、一輪挿しのガーベラがあった。

彼女が、昨日の買い物のついでに、スーパーマーケットに併設された花屋で買い求めてきたものだ。発色の鮮やかなオレンジ色の花びらと、黄色の花芯のコントラストが美しい。

その一輪挿しの脇に、緑色の猫をかたどったプラスティックのボトルがある。下の子が、幼稚園の運動会の景品でもらってきた玩具だ。背の丈5センチほどの小さなそのボトルの中には、シャボン玉液がつめてある。猫の頭の白い帽子はフタをかねており、それをはずすと、裏蓋に垂直に立つ輪がついている。

さほ子はそのフタをはずした。裏蓋の輪に、シャボン玉液がついている。テーブル上にこぼれる前に彼女はそれを唇で吹いた。すると、ふわりふわりと、三~四個のシャボン玉が、宙を舞った。風のないキッチンの中、さほ子の口から吹かれた風に乗って、虹色のオイル模様を球状の表面に潤わせながら、そのシャボン玉は優雅にキッチンの中を飛んだ。息を呑むほど、美しい光景だった。シャボン玉を吹くなど。もう何年もしたことがなかった。

博人との、次のデートのときに持って行こう、とさほ子は思った。下の子には申し訳ないが、と思うと、彼女のえくぼはまた、深みを増した。









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