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愛し愛され
第2章 寒山寺の鐘の音

君がみ胸に 抱かれて聞くは
夢の船唄 鳥の唄
水の蘇州(そしゅう)の 花散る春を
惜しむか柳が すすり泣く
花をうかべて 流れる水の
明日のゆくえは 知らねども
こよい映(うつ)した ふたりの姿
消えてくれるな いつまでも
髪に飾ろか 接吻(くちづけ)しよか
君が手折(たお)りし 桃の花
涙ぐむよな おぼろの月に
鐘が鳴ります 寒山寺(かんざんじ)
(蘇州夜曲 / 作詞:西条八十 作曲:服部良一)
午後、昼間の光のなかでするセックスは、とてもいやらしく、激しい。
さほ子はいつもそう思う。
夜、オレンジ色の豆電球の下でするのとは、ずいぶん趣きが違う、と。

