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悪魔のささやき
第3章 幸せの日々
「ごちそうさまでした。」

『どういたしまして。まだ時間大丈夫ならもう少し飲まない?』

「はい、大丈夫です。」





連れてきてもらったのはお洒落なバー。

角の少し死角になった席に、隣同士で腰を下ろした。



しばらく他愛もない話をしていたけれど、ふと会話が途切れてしまった。

すると突然

『やっぱりいいな』

━━━いいってなにが?

百花はきょとんとした顔で見つめている。
沈黙を破ったのは川村だけど意味が分からない。

『織田さんって好きな人とかいるの?』

「えっ!?」

(好きな人を前になんて答えていいか分からない)

『俺…初めて会った時からずっと気になってたんだよね』

「…」

『今日話してみて更にいいって思った。』

(…)

『良かったら俺と付き合わない?』

「…………」
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